電話争奪戦

夕方、夕食の前にぴよ子が「おばあちゃんに電話したい。」と言いました。
ぴよ子はおばあちゃんが大好きです。
以前は電話代を気にしてあまり長電話しないようにしていましたが、
今は光電話に加入していて、市内通話と同料金で実家へ電話できるので、
結構マメに電話しています。
今はずっと一緒だったおばあちゃんと離れたばかりでおばあちゃんが恋しい時なので、
特におばあちゃんに電話したくて仕方ないのです。

ぴよ子が電話でおばあちゃんとおじいちゃんとお話した後、
ぴよ子がちび子に電話を渡しました。
そしたら、ちび子はビックリです。
だって、電話からおじいちゃんの声が聞こえるんですもの！

夏休み前のちび子は、電話にはあまり興味がありませんでした。
爺や婆からの電話でも、電話を持ったらすぐ「ばいば～い」と言って手を振って終わり。
「電話からなにやら音がする。」程度の認識しかなかったようです。
ところが、夏休みに実家に帰省した事で、爺婆の声を覚えたので、
電話の声が爺婆とわかり、そしたら楽しくて嬉しくて仕方なかったようです。
電話を耳に当てると「じーちゃん、じーちゃん！」と大喜び！
そして、電話を指差して「でんわ！」と大喜び。
さらに、電話を耳に当ててニヤニヤして、電話の声に聞き入ってしまいました。

ここでぴよ子は焦りました。
以前ならすぐに電話を返してくれたちび子が、今日は渡してくれないんですもの！
「おばあちゃんとしゃべりたい！」「貸して！」と言っても、ちび子は電話を返してくれません。
ぴよ子はとうとう「おばあちゃんと喋りたいのに…。」と泣き出してしまいました。

仕方が無いので頃合を見計らってちび子から電話を取り上げ、私は別部屋へ移動。
（部屋にはベビーゲートがあるので、ちび子は自力で脱出できません。ぴよ子は開閉可能。）
それからぴよ子を別部屋に手招きで呼んで、
「ちび子にわからないようにここで電話して、すぐにバイバイしてね。」と、ぴよ子に電話を渡しました。


電話を終えた後、ぴよ子は「ちび子が電話を渡してくれない！」と怒っていましたが、
ぴよ子に私は言いました。
「ちび子は今まで電話の声が何だかわからなかったけど、夏休みにおじいちゃんちに行って、
おじいちゃんとおばあちゃんの声を覚えたから、電話の声が誰なのか、今日初めてわかったの。
ちび子は、今日初めて電話がすごいものだとわかったのよ。今まで知らなかったのｗ」
そう言うと、ぴよ子は笑って納得してました。

今度ばーちゃんに電話する時は、別部屋でこっそり電話して、それからちび子に渡す、
という事に決めました。^^








←何を言っても電話を離さなかったちび子ですｗ
電話の向こうはおじいちゃんです。^^